「帰っちゃうの!? だったら俺タクシーで送ってくよ。」 擬いの、 その後に期待しまくりの男達のセリフを 「彼氏に迎えに来てもらうからごめんね?」 と、いう、 嘘で逃れ、 行きたい場所も。 帰りたい場所も、 ない、 ガードレールにもたれ掛かるように腰掛け、 行き交う人間達を眺める私に、 「お姉ぇさん、これ知ってる? これにその溜め息吹き掛けてみ? 絶ってぇかわいいから!」