「ちょっと!!聞いてんの?!」 アヤコの叫びに、携帯を耳に当て直し、無表情の私は言う。 「彼氏じゃないって言ってるよ。付き合ったこともなければ、好きでもないってさ。」 「え!?そうなの?え?ユキの彼氏なの???」 少し、冷静さを取り戻したアヤコは、トーンを落として聞いてくる。 なぜって、 さっき、私に最低と言い放ったからね。