「愛してるよ、ヒロ…。 でも。 聴こえない。 ヒロの声が 聴こえない。 ばいばい―――」 愛していた。 私はヒロを 愛していた…。 鎖骨の辺りから、 胃の辺りまで、 ゴッソリ抉られたような感覚が、 痛いなら良いのに。 苦しくて苦しくて…。 死ねば良い。 と、 思った。 こんなに苦しいんだから、 死ねるんじゃないか? と、 思った。 なのに。