なのに。 あんたはどんだけ視界が狭いんだ!!! と。 余計にムカツクほど、 ヒロは 真っ直ぐだけを見ていて…。 そりゃあさ、 あんまりよそ見されたんじゃ、 マジで今日が命日になっちゃうかもね… ってくらい、 エアサスで下げられた、 乗り心地の悪っるい車は、 このまま 天国まで飛んでしまいそうな程、 ぶっ飛ばしてはいたけどね。 ちょっとくらいなら。 たった今、 だけ。 なら――― 私の顔を見てくれても良いじゃないか―――。