上和田 「この辺で最後の場所に移動しましょう。ちょっと時間がかかりますが、マイクロバスを用意していますので、気が向けばその中でも話をしていってください」

万里 「ま、少し休ませてもらいます。何たって本業が殺人的スケジュールなものですから」

バスに乗り込むと、万里さんは、一気に眠りについた。

美月 「タクシーのドライバーという、不規則な時間拘束の中で、よくあんなに作品を書けるよね」

栄三 「そうだね。でも時間がないからこそ、少ない時間を執筆に集中できるのかも知れないね」

美月 「そうかもね」