『本気で見とれてたでしょ!?…これだもんなぁ、澪は』
案の定からかわれた…
『い、いや…違うの!これは…』
『あ~はい、後でどこに惚れたかちゃんと聞いてあげるから』
違うのに…と顔を真っ赤にして訴えたが、香那は笑ったまま前に向き直した。
『ちなみに白山君は読書が好きだそうです。みんな、良い本があったら紹介してあげてね』
先生が補足説明をする。
白山君は初めて恥ずかしそうな表情を浮かべた。
ていうか…読書好きって、私と同じだ。
白山君はどんな本を読むんだろう?
ミステリーかな?
ファンタジーかな?
