やっぱり突っ込まれた。
私は恥ずかしくて顔が火照ってきた。
もう何が何だか分からなくなってきたから、とりあえず話を逸らす事にした。
『こんな日でも遼ちゃんは頑張るね、風邪引くよ?』
『ん…ほら、この頃から基礎体力作っておかないと、先輩達の練習に付いていけなくなるからな』
遼ちゃんは県内では有名なウチの学校のバスケ部に所属している。
練習とかは厳しいんだろうけど、その先を見据えて頑張る遼ちゃんはすごい…
『すごいなぁ、遼ちゃんは。私もそれだけ運動出来たらなぁ…』
『やめとけ、お前は本の方が似合ってるよ』
