彼女のその言葉に、僕は一人舞い上がりそうになる。 だったら明日まで我慢しておけば良かったかなぁ…なんて。 …それから僕達は色々話した。 澪はあまり街の事を知らない僕に、どこが何の建物か教えたり。 僕は今までの転校生活を話したり。 やがて辺りが暗くなり、街の明かりや、街灯もつきはじめた。 ちょっと遅くなっちゃったな… そう思った僕は立ち上がった。 『そろそろ帰ろうか』 『うん、そうだね』 澪も鞄を手に取り、立ち上がった。 そして歩き出そうとしたその時、後ろから男の声がした。