恋の確率 -LOVE・テレパシー-



その日はいつも通りあたしと樹吏、
他の友だちも一緒に騒いでた。


いつも通り。
…だけど、いつも以上に

あたしは樹吏を気にしてた。


横顔を眺める。

やっぱ、格好いい。




しばらく眺めてたら、
樹吏があたしの方を向いた。

昨日と同じ…妖しい笑み。


あたしはとっさに目を逸らした。



ドキドキ

伝わらないで。


いつもと違った樹吏に
もっと好きが大きくなったなんて

知られたくない。