「素直になれば?」 「…」 なったら…どうなるの? 涙が止まらない。 樹吏の言葉も、 昨日と同じ笑みも 全然わかんないんだもん。 すると、樹吏の手があたしの頬に触れた。 「…泣くなよ」 「樹吏…?」 「お前のこと何とも思ってなかったら…こんなこと言わねぇから」 自信有りげに見えて… 樹吏の手は少し震えてた。 樹吏も、あたしと同じこと考えてたの? 『怖い』って…