昼休み。

あたしは体育館への渡り廊下を歩いてた。

角を曲がった所で…



「好きです!」



告白現場に遭遇。


タイミング悪いな…

通れなかったから少し待つことにした。



「…悪いけど、好きな奴いるから」



茫然とした。

動けなくなったの。


この声。…知ってるから。




樹吏…好きな子いるんだ。

初めて知った。


でも…よかった、とも思った。


あたしはその場にしゃがみ込んだ。