「大体!俺は!最初っから騙されてたんだよ!何がご当地ヒーローのリーダー役だ!」
雪姫の着ぐるみを脱いだ烈は、静に喰って掛かった。
「スタント養成所をやっと卒業して、これから現場に出ようって時に、家業を継げとか言われて、連れ戻されて…家業って、親父は市役所職員じゃねえか!それでも、ご当地ヒーローの中に入れるとか言いくるめられて、渋々引き受けたら…丸々太ったネズミかよ!これじゃライダーキックも出来やしねえ!」
烈は苛々と着ぐるみを蹴りつけた。
「烈!きっさまぁぁ!」
静は怒り狂って、烈を締め上げた。
明らかに、さっき自分の胸を掴まれた時よりも怒っている。