「結衣、まだ残ってるのか?」 雄大の声。 今なら助けてもらえるかもしれない。 「ゆー…っ」 「黙ってればいいから」 汗ばんだ手で口を塞がれた。 これじゃ、なにも話せない。 強い力で体を支配されてるから身動きさえできない。 雄大! 気づいて! 私、ここで大杉に捕まえられてるの! あんたの敵だった大杉に!!