次の日―。

いつもの様に
明るく話しかけてくる友達を見て、あたしはやっと安心出来たんだ。

「帰りにカラオケ行かない?」

「でもお金ないよ〜」

「昨日お金もらったからおごるよ〜」

「いいの?」

(ラッキー!)

って内心は喜んでた。
やっと<暇>から解放されるんだ。

そんなに簡単にお金が貰えるんだ。

昨日までの不安は

友達の笑顔を見て

一気に消え去った。

お金があれば―

きっと幸せになれる。

幼い時

お金があれば

バラバラにならなかったかもしれない。

そんな想いが

あたしの心に

援助という言葉を

焼き付けた―。