暁の王は翡翠の姫に永遠の愛を紡ぐ

今日行くはずだったところから急用につきお断りされ、さらにそこで仕入れるはずだった植物も手に入らない。

そのため、今日の行き先をどうするかってことらしい。



暁は思わなかった。


出会いには別れがあり、別れには出会いがあることを。


スープを飲んでいた手が止まったことに気づいたリオンも手を止めた。

「おいしくありませんでした……?」

暁は慌てて否定した。


「それはちがう!美味しいし、リオンの作るものは好きだ!……ただ」


思わず答えに困る。これは自分の我儘でしかない、相手にこれ以上求めてーー……