暁の王は翡翠の姫に永遠の愛を紡ぐ

暁が目を覚ました頃にはもうリオンは起きていて、朝食の用意もしてあった。


木皿にスープ、それから木の実、パンが盛りつけられている。リオンはと言えばーー何やらうーんと唸っている。


どうやら考え事をしているらしく、暁が起きたことにも気づいてないようだった。


「リオン?」

「あ、暁さんおはようございます。夜は楽しかったですね。あまりにも嬉しくて、ついつい話しこんじゃいましたね」

「……うん、楽しかった俺も」

「朝食を食べましょうか。スープはここで採れた香草で味つけしました、結構自信作です」

「でもいいのか?何か難しい顔してたけど」


リオンはあーとバツが悪そうな顔をし、頬をかく。

「見られてたんですね。では食べながら話しましょうか」


話の内容はこうだった。