暁の王は翡翠の姫に永遠の愛を紡ぐ

 何を話せばいい?


 相手に嫌われないようにするにはどうすればいい? 


『主、自分の名前を名乗ればいいんだよ。教えたでしょ? あとは主が思ったことをそのまま話せばいい。

ーーもし主を嫌うような奴なら、こっちからごめんだね』


……そうか、ありがとう。


「俺は、暁だ。ずっとひとりきりだったから、お前と友達になりたい」



 ぎこちない、はじめて誰かに名乗る名前。


 どう思われたかなんて正直わからない。それでも初めて口にする願いが、とても嬉しかった。そんな暁に少年は照れ笑いを浮かべて恥ずかしそうに言った。