ミッシェルはセロンの裸の肩に、それから腕に爪を走らせた。「ねぇ、わたしとあえて、ほんとにうれしい?」やわらかな声できいた。
「もちろん、今だってそれを確認しあったろう?」
「そうじゃないの」ミッシェルは微笑んだ。「口でいってほしいのよ。”ミッシェル、君がいないとダメだ。君がほしい!”ってね。素敵だと思うのよ。そういわれたほうが。女として…」
「わかった」セロンも微笑んだ。「ミッシェル、君がいないとダメだ。君がほしい!」
そして、ふたりは大笑いした。
ミッシェルは用があるとかで、また出ていった。しかし、愛はおわりではなかった。そのことが、セロンには嬉しかった。
次の日の朝、青沢医師から連絡があった。もう一度、あいたいという。ふたりで来なくてもいいという。なんだって? 青沢医師が? 会う約束をしたあと、セロンはシャワーを浴び、髭を剃り、髪を整えて背広を着た。魚田みすずこと和則には今日大仕事がある。しかし、それにはまだ時間がある。ゆっくり寝かせておいてやろう。
青沢医師のオフィスについたのは午前九時だった。そして、驚いたことに青沢だけでなく、そこには竹田医師もいた。最初、声だけでわからなかったが竹田医師が自己紹介したのでわかったのだ。竹田が和則を力ずくで奪いかえすためにガードマンや警察を連れてきてないか……セロンは不安にかられた。しかし、間違いなく医師はふたりだけだし、立腹している様子もない。愛想いい笑顔と、たったひとつの質問をもって待っていた。
「和則君はどこかね?」
「どうだっていいだろ?」セロンはいった。医師は同じことを繰り返した。「和則君はどこかね?君は彼をどうしようというんだい?金ならないし、彼に金を出すひとも残念ながらいないのだよ」
「……別に金じゃないよ」
「彼は…」竹田医師は続けた。「和則君は医療知識がなければ発作で死んでしまう。それが一緒にいてわからなかったのかね?」
「もちろん、今だってそれを確認しあったろう?」
「そうじゃないの」ミッシェルは微笑んだ。「口でいってほしいのよ。”ミッシェル、君がいないとダメだ。君がほしい!”ってね。素敵だと思うのよ。そういわれたほうが。女として…」
「わかった」セロンも微笑んだ。「ミッシェル、君がいないとダメだ。君がほしい!」
そして、ふたりは大笑いした。
ミッシェルは用があるとかで、また出ていった。しかし、愛はおわりではなかった。そのことが、セロンには嬉しかった。
次の日の朝、青沢医師から連絡があった。もう一度、あいたいという。ふたりで来なくてもいいという。なんだって? 青沢医師が? 会う約束をしたあと、セロンはシャワーを浴び、髭を剃り、髪を整えて背広を着た。魚田みすずこと和則には今日大仕事がある。しかし、それにはまだ時間がある。ゆっくり寝かせておいてやろう。
青沢医師のオフィスについたのは午前九時だった。そして、驚いたことに青沢だけでなく、そこには竹田医師もいた。最初、声だけでわからなかったが竹田医師が自己紹介したのでわかったのだ。竹田が和則を力ずくで奪いかえすためにガードマンや警察を連れてきてないか……セロンは不安にかられた。しかし、間違いなく医師はふたりだけだし、立腹している様子もない。愛想いい笑顔と、たったひとつの質問をもって待っていた。
「和則君はどこかね?」
「どうだっていいだろ?」セロンはいった。医師は同じことを繰り返した。「和則君はどこかね?君は彼をどうしようというんだい?金ならないし、彼に金を出すひとも残念ながらいないのだよ」
「……別に金じゃないよ」
「彼は…」竹田医師は続けた。「和則君は医療知識がなければ発作で死んでしまう。それが一緒にいてわからなかったのかね?」


