「あ~、今日もねぇじゃねぇか」








白い息がポストに吹きつけられた。負けじと押し返すように、その煙たいタバコの息は男の顔を取り巻いた。








ゲホゲホとせき込みながら、ポストの裏の扉を半ば乱暴に締めた。鍵をかけることはもちろん忘れなかった。