嘘愛歌




私はポケットの中にお金を詰めて、
ホテルを後にした。


家に着く頃にはもうお昼に差し掛かっていて、最後に食べたご飯が昨日の朝だという事に気付いたが、今は何も食べる気分じゃなかった。


お風呂に入ろうとした時
携帯が震動して着信を知らせた。


私の携帯は滅多に鳴らない


ディスプレイを見ると知らない番号だった。


出ようか迷っていたら震動が止まったので、気にせずシャワーを浴びた。