「『愛あるところに神あり』といったのは確かロシアの文豪トルストイでしたか…… わたしはどんな難しい教義や訓話より、その言葉が好きなのです」 そのあと通された城田神父の居間で、あたし達は持参したクッキーを頬張り、美味しい紅茶を頂いていた。 それは、あのクリスマス会の時とは全く違う、穏やかな気持ち休まるひと時だった。 「『愛あるところに神あり』」 あたしと舞はその言葉を繰り返した。 「そして、『愛あるところに奇跡は起こる』とわたしは信じています」 そう言って、城田神父は優しく微笑んだ。