奇跡が起こった!




あたしは忍の背中に腕を回し、その胸に自分からしがみついた。


(神様、奇跡は起こりました、ありがとうございます)


あたしは心の中で、何度も何度も感謝の言葉を繰り返す。


その後あたしは、何度も何度も忍にキスされて、

「やっべぇ~

俺、止まんないかも……」

とか言われて身の危険を感じ、忍の身体を無理やり引き剥がした。


「ほら、そろそろ、人目もあるしさ」


日も上がって明るくなってきた。

日曜の朝とはいえ、そろそろ、犬の散歩とか、近所の人も出てくるよ。


「じゃ、続きはあとでまた……」


と、恐ろしい言葉を残し、忍は手を振りながらにこやかに家へと引き上げた。