あたしの願い? 『忍があたしの想いを受け止めてくれますように』 いや、 『忍があたしを好きになってくれますように』 なんて、身勝手な一方的な願いだろう。 あたしは言葉に詰まった。 神様と交わす、あたしの願い。 嘘偽りない、あたしの神聖な気持ち。 あたしは気持ちを落ち着けて、素直な気持ちで祈りを口にした。 「ずっと、シノブが好きでいられますように」 あたしがそう呟くと、神父様はあたしの頭にそっと手を載せた。