「あ〜〜〜!!もう!!」
私は、イライラして乱暴に課題曲を弾き始めた。
イライラして、全然上手に弾けない。
「‥なによ!」
背後から聞こえる、瑠威クンのクスクス笑いに私は振り返った。
八つ当たりだとわかってる、ヒステリックな声がでた。
「莉奈、下手だな。」
「うっさいわね!」
私のイライラは増していて、上手く弾けてないのに先生が来るまで残り10分となっていた。
「もっと落ち着いて弾けよ。ほら、リラックス。」
瑠威クンは、優しくそう言うと弾き始めた。
─ え、うま‥。
初見のはずなのに、彼はすらすら弾いていく。
