「‥おはよ。」



起きると、私は寝ぼけ眼で一階に行った。


いつも通り、焼きたてのパンが並んでいる。



「‥‥あ‥。」



そこでパンをぱくついている人──‥。



瑠威クンと、眼が合った。



─ 絶対なんか言われる‥。



そう、腹をくくっていたけれど。



「おはよ。」



彼は、微笑んでそれだけを言った。


‥なんで?


考えた直後、答えがわかった。


今は、回りにメイドとか執事がたくさんいる。


つまり、"表の顔"なんだ。