私は遠巻きに彼を見つめた。
隣の席に来ることを期待したけど‥。
現実は、そんなに上手くはいかないもの。
「すげぇ──!!」
みんなの声に、私は我に返った。
相変わらずにこやかな笑みを浮かべ、教壇に立つ瑠威クン。
「カッコいい〜!」
「てか、ちょー頭よくない?」
どうやら、難しい問題を解いたみたい。
私もみんなも、そんな彼にみとれていた。
「ありがとう、ミカエルくん。」
先生は、そこで言葉を切っていった。
「みなさんも、人に感心しているだけでは成長しませんよ。もうすぐ試験なのですから。真剣に勉強に努めてください。」
