みんな、転校生が気になってるから‥。 いつもより早く着席していた。 「おはようございます。」 いつも通りのフレーズ。 眼鏡をかけた、若くて美人な、保田先生だ。 いつものように出席をとり、連絡事項を言って‥。 みんなは、待ちきれなくなっていた。 「先生、今日転校生来るんじゃナイんですか?」 バカな男子が、フライングして聞いた。 「そろそろ来ますよ。」 先生が言葉を言い終わった直後。 前のドアが、がらっと勢いよく開いた─‥。