「いったぁッッ!!」



私は、寝ぼけ眼で走っていた。


起きてから10分ほどしか経っていない。


今日は、車じゃなくて歩きだからいつもより時間かかるんだ。


学校に遅刻しちゃうと思ってダッシュしていたら‥‥。


誰かにぶつかっちゃった!!



「ご、ごめんなさい‥。」



わたしはあわてて謝った。



「いってぇ‥な!!なにすんだよ!!」



怖い‥。


偉そうにいわれて、ビックリした私はおそるおそる顔をあげた。



「‥!!」



ヤバい。


思わず見とれちゃうぐらい端正な顔がこっちを見ていた。



「チッ‥気を付けろよな。」



彼はそう言って、ダッシュでどこかに行ってしまった。