「私は、その方が嬉しいな♪じゃあ、ひなって呼んでね♪」


「了解♪私の事もまりあで良いからね♪」


「んじゃ、俺も名前で良いよ」


勇輝達がそんなやりとりをしつつ、試食しているよそで由衣達の班は相変わらずカオスだった。


「財前!なんで、オメーだけケーキの量が多いんだよ!!」


壇が財前の肩をつかみ抗議する


「何のことだ!? それに、例え俺の分が大きいとしても、チビのお前と長身の俺とではカロリー摂取量が違ってくるんだよ!」


「何だその理屈は!てか、竜河も、手伝ってねーくせにちゃっかり食いに来てんじゃねーよ!」


「別に良いじゃねーか、それにしてもこれ、結構ウメーな」


「おい、竜河、俺のケーキまで狙うなよ?」


警戒する一成、だが、それもそのはず、先ほど足りないと言いだした竜河は由衣の分のケーキも食べてしまっていたのだった


「由衣?良かったの?なんなら、私のケーキ半分あげようか?」


彩音がうつむいてる由衣に話しかける


「ううん、いいのっ ちゃんと坂内くんの分は確保できたんだし」


「あ、あのバカの分はちゃんと、取ってあるのね。渡してこなくていいの?」


「い、今渡しちゃうと、みんなに見られちゃうし・・・・・。帰りに渡そうかなって・・・・。」


うつむいている由衣の顔が赤く染まる


「そっか^^ 頑張んなさいよ~?」


そう言って、笑顔で励ます彩音だった。


「おい!皿まで舐めてんじゃねーよ竜河!」


そんな、壇の声が響き渡る試食時間だった。