朝、勇輝は目覚めが悪かった


昨日のカメラフラッシュも気になるのだが、それ以上に昨日、家に帰って来た勇輝を待っていたひなが、愚痴と嫌みのツープラトンアタックを仕掛けてきていたのだ


それが頭にこびりついて、どうも良く眠れなかったわけだ。


コンコン


「にぃ~さん? 起きてる? あ、またそうやってボケっとしてる~ そのままだと2度寝しかねないんだから、早く学校に行く準備してよね」


(寝起きのぼんやりした頭に、ひなの高めの声は耳にキンキン来るな;)


勇輝がそんなことを考えていると・・・


「あ、あと・・・兄さん・・・?」


ひながもじもじしながら言う


「・・ん? 何・・?」


自分でも相手に、聞き取れなかったかな?と思うくらい寝起きの籠った声が出た


「き、昨日は・・・ごめんね? じゃ、じゃあ 私、兄さんの朝食温めてくるから早く降りて来てね!」


言うだけ言って、慌ただしく部屋を出ていくひな


「ふぅ、素直じゃないな・・・。 さ、着替えましょうかね」



朝食を取り終えた勇輝とひなは家を出て噴水公園まで来ていた。


「ん~?よぉ よぉ よぉ、朝から兄妹でお熱い事だなっ」


そう言って後ろから肩を組んできたのは北條だった。


「もぅ、やめてよ北條くんっ 誰がこんなダメ兄貴なんかとっ」


「誰がダメ兄貴だ!! お前こそ家と学校では態度違いすぎるだろ!!この、猫かぶり女がっ」


ゴスッ


ひなの肘が勇輝の腹部をとらえる


「兄さん、北條君? 私、用事思い出したから先に学校行くね? じゃあ、またね(*^▽^*)」


にっこりと笑って学校まで小走りで向かうひな


「坂内よ。。。」


「何だよ・・・・。」


可哀想なものでも見るような目で勇輝の肩をポンポンと叩く北條だった。