その夜。
約束の時間より10分遅れで屋上に到着した俺は、頭上に広がる満天の星空に、絶句した。
星が降ってくる、そんな言葉が自然と湧き上がる。
「遅いよ、健一くん」
麻衣ちゃんのその言葉に怒りは感じられず、むしろ来てくれて感謝という感があった。
「カギは持ってきた?」
「ああ。ほら」
俺は鍵をチラつかせる。
麻衣ちゃんの表情が和らいだのを確認して、俺はさっそく、天文台の扉へカギを差し込んだ。
この中に、宝の地図が隠されている。
と、そんなことは到底あり得ない話だとは思うのだが……。
ふとその時、俺はあることに気づき、鍵を回す手を止める。
「そうか。そうだよな」
「何?どうしたの」
「宝の地図は、はじめからこの中にしか、隠せない」
「どうして?」
「だって地図というからには、紙だろ?そんなものを雨風にさらされる屋上の地面なんかに置こうものなら――」
「そうね!健一くんって天才かも」
約束の時間より10分遅れで屋上に到着した俺は、頭上に広がる満天の星空に、絶句した。
星が降ってくる、そんな言葉が自然と湧き上がる。
「遅いよ、健一くん」
麻衣ちゃんのその言葉に怒りは感じられず、むしろ来てくれて感謝という感があった。
「カギは持ってきた?」
「ああ。ほら」
俺は鍵をチラつかせる。
麻衣ちゃんの表情が和らいだのを確認して、俺はさっそく、天文台の扉へカギを差し込んだ。
この中に、宝の地図が隠されている。
と、そんなことは到底あり得ない話だとは思うのだが……。
ふとその時、俺はあることに気づき、鍵を回す手を止める。
「そうか。そうだよな」
「何?どうしたの」
「宝の地図は、はじめからこの中にしか、隠せない」
「どうして?」
「だって地図というからには、紙だろ?そんなものを雨風にさらされる屋上の地面なんかに置こうものなら――」
「そうね!健一くんって天才かも」
