天使の羽衣

15分が経過した。

その頃になると、俺にはある考えが浮かんでいた。

このまま探し続けたところで、宝の地図は見つかりやしない。

いや、そもそも宝の地図なんてものが存在すること自体疑わしいが、もしも存在するのなら、残る可能性はもはやあそこしかない。

「ね。健一くんさ。これじゃあ、きっと地図なんて見つからないと思うんだ」

どうやら麻衣ちゃんもそのことに気づいたらしかった。

「あたしね、宝の地図はきっとこの中にあると思うんだ」

そういって彼女が指差す先――

「うん。俺もそう思う」

そこにあるのは、大きな半円上の建造物――天文台であった。

年式が古くなって、今ではめったに使われなくなった天文台。
ドームの天井は開閉式になっていて、その中には巨大な天体望遠鏡が収められている。

麻衣ちゃんがその天文台に歩み寄り、備え付けの扉に手をかける。