天使の羽衣

「お腹もいっぱいになったし、さっそく始めよ」

俺の昼飯をたらふくたいらげておいて、少女は悪気もなくそう言う。

「お腹すいた…」

「弱気になっちゃダメだよ健一くん。お宝を見つけたらご飯いっぱい食べさせてあげるから」

「へいへい」

「あたしがこっち側を探すから、健一くんは向こう側をさがしてね」

どうやら二手に分かれて探すらしい。

俺は彼女が指差したほうへ、とぼとぼ歩き出す。

「なんだかワクワクするね」彼女は呟く。

「ホントですねぇー」

心にもないことを俺は言う。