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「理学部の人たちがね、噂してたんだ。この屋上のどこかに宝の地図が隠されてるって」
俺がコンビニで買ってきたサンドイッチをもぐもぐ食べながら、少女は語った。
「あたしだって一応は探したんだよ」
彼女の話を要約すると、つまりこうだった。
理学部棟の屋上には宝の地図が隠されている。という情報を彼女は噂で聞いた。
その情報を、何を思ったのか彼女は馬鹿正直に信じてしまったらしく、さっそく屋上に忍び込んで探したが、案の定見つからない。
そこに俺が現れ、彼女はしかたなく俺に協力を申し出た――
というのがこれまでの経緯らしい。
