天使の羽衣

3ヶ月前、俺はアパートのベッドの中で、自らの病を悟った。

正確には病気であるのかは知らないが、俺をこれほどに腐らせるのだから、これはもはや病気というほかあるまい。

五月病。俺が俺自身に宣告した病名であった。

俺の脳みそを蝕んだ五月病という重い病は、梅雨が明けた7月になっても慢性的に続いたのだ。

五月病は、ただでさえ物ぐさだった俺から全てに対するやる気をそぎ落とし、結果引きこもりという最悪な状態を招いた。

バイトもしない。勉強もしない。大学へも行かない。

俺は、人類のクズへと成り果てた。