問題の長崎先生は、前でニコニコと微笑んでいる。
先生はわたしが3-Ⅱなの、知ってるのかなぁ〜……。

うーん…。
これからの学校生活が不安だよぉぉ。

『じゃあ、生徒は教室に戻るように――』

! いつの間にか、担任紹介は終わってたみたい…。

よいしょ…、と腰を浮かせると、お尻が少し軽くなった気がした。

ずっと担任のこと考えてたから、お尻痛いの忘れてたぁ…。あはは。

すると、ユリちゃんが駆け寄ってきた。

「かぁなぁえぇ!やばくないっ!!?」
「だよね!どうしよ!!」

なんだかんだ言って、ユリちゃんはわたしのこと心配してくれてるんだぁっ!
やっぱ、親友だょ…

「やっぱぁ、そう思う!?まぢ、カッコイいよね!
木内くん〜〜〜〜!!」

…あれれ……?
ユリ…さん??? 木内くんが…なんだって…!?

「なぁっ!?長崎先生のことじゃ、ないのかよぉ!」

ユリちゃんのばかぁっ!!

「あっはははっっ。ジョークだよ、ジョーク」

こっちは真剣なのに、ユリちゃんにしてみては面白いことでしかないみたい。

おまけに、いつも一緒にいれていいじゃん、なんて言うし…。

まぁさ、そうなんだろうけどさぁ。


「ひとまず、教室に戻ろ」

そうなだめられたわたしは、教室に戻ることにした。