「じゃ、場所は決定だねっ」

「うん、圭に聞いてみるから」


デートかぁ。
楽しみだな〜〜。

…あれ、よく考えるとコレが初デートになるんだ!



わたしと圭って、デートもせずにヤったのか…。



「……ちょっと、早まったかな」
「なにが?」


わたしは心の内をユリちゃんに話してみた。

手順、間違えたかな?



「……ぷっ、あはははは!」


えぇ?!
なんか笑われるようなこと、言いましたっけ!



「あたしなんてぇ、彼とは付き合って一時間でシたから!」
「……まぢ?」


すごいね、ユリちゃん…。

それが愛の力ってヤツですか?



「まあまあ、それは人それぞれだし」


確かに。

ユリちゃんの言葉に、わたしは納得した。



「じゃ!」


ぴっと、ユリちゃんはわたしのおでこに指を当て、とびっきりの笑顔で言った。


「Wデート、行こうね!」
「うんっ」


きっと圭もいいよって言ってくれるよね…!


後で聞いてみよっ。