新入生歓迎会も無事に幕を閉じ、わたしには平和な日々が戻った。


「おはよ、佳奈恵」
「ユリちゃん、おはよう」


わたしは満面の笑み。

毎日が楽しくてしかたがないの。
圭と付き合いだしてから。



「なに? いいことでもあった?」


ユリちゃんはわたしの笑顔を見て、感づいたみたい。


……ふふふ。
わかりますかぁ?



「えっへへへ」
「やぁだ、キモいよぉ!」


なんとでも言ってください!

今なら許しまぁぁす☆



「なんか、綺麗になっちゃって。……ヤったんだ?」


にまぁ……。

変な笑い方しないで、ユリちゃん。

可愛いカオが勿体ないっ。



「まあ…、ユリちゃんには関係ないしね〜!」
「あるよぉ!」


Wデートするって約束、とウインクするユリちゃん。

ん?
やっぱ、関係はないよね?



「あたし、行きたいトコあんだぁ」

茶色の髪を、右手の人差し指で弄びながら楽しそうに言った。


「「新しくできた遊園地!」」


ハモったわたしたちは、お互いをみながら思わず吹き出した。


考えていたこと、同じじゃん。