わたしは圭の背中をしっかり抱きしめた。


どうしよう。
圭ってば、すっごく可愛い。


「圭…、好きっ」

好き、すごく好き。

「愛してるよ、わたし」


ねぇ、圭は?
わたしのこと、好き??



「ひゃっ」
「佳奈恵…!」

わたしの体はソファーに強い力によって押し倒された。


「そんなこと言われると、止まんなくなるんだって…!」


今のわたしに見えているのは、圭のカオだけ。



……切なそうで、苦しそうで。



わたしが圭に求められてるのなら。




あげてもいいよ、わたしの初めて………。





「圭、我慢しなくていいよ?」

「……本気か、佳奈恵」


いいの。
後悔はしないよ。


「わたしに…、圭の全部、ください」