先生or生徒?!

「緊張、しないで」


圭はわたしが座っていたソファーの端に腰を乗せ、わたしに軽いキスをした。


いや!
そんなことされたら、尚更緊張するんですけど!!


圭! 笑ってわたしを見つめないでっ。



「佳奈恵、カオ林檎みたいだよ?」


圭の指がわたしの髪を、優しく撫でていって。

ひんやりした圭の手の平は、熱い頬を包み込む。



その手で上を向かせられれば、自然と圭の瞳と目が合う。


どうしよう…。
なんか、わたし……変。

「………けぇ、」


わたしの手は、圭の腕に回されている。


圭が愛しくて、
圭が……欲しい。



初めて、自分に沸き起こる感情はカオに表れていたのかな。


圭は目を見開いてわたしを見てるもんね。



「あ、えっと、送る!家まで!!」
「えっ?」


いきなり圭は手をわたしから離すと、わたしに背を向けて立ち上がった。

圭の背中からは、圭の気持ちは伺えない。



「え、ごめん。わたし何かした?」

不安にかられたわたしは、圭に尋ねる。


わたし、嫌われるようなことしてないよね…?



「いや、その。なんてゆーか、今の佳奈恵可愛かった…から、俺の理性が……」

「圭」