先生or生徒?!

ちょ!
耳、死ぬから!!


わたしは抵抗するのを諦め、飾りを付けることにした。


足は床に着かないし、圭の手はわたしの胸のすぐ下を掴んでるし……。

緊張して、うまく付けられない。


くっそ〜〜〜!!


「で、できたッ!」

半分適当に付けてしまったが、くっついてればいっか。

よし、抵抗再開。


「離して!!!」
「おわっ、危ねぇなあ〜」

圭は優しく、わたしを降ろした。


「ふ、小宮カオ真っ赤」
「あんたのせいじゃん!」

その余裕そうな表情がムカつくのよぉ〜!!!


…じぃぃ。


ん?
なんか、視線が…。


…また岡本くんと目が会った。

今度は作業が止まっている上に、手に持っていた飾りまで落とした。


……勘違いしてるよ、あのカオ。





――数分後。


「お…、おわったぁぁぁ!」
「やったぁ!!」

みんな休まず働いたお陰で、予定より早く終わることができた。

みんな、大喜び。


「じゃあ、明日に備えて早く帰ろぉ〜〜」

わたしはテンション高めで提案。


「帰ろ〜〜〜っ」

ダダダ……。

元気だなぁ、みんな。
走って行っちゃった。