繋ぎ合わせているわっかは、それぞれ形も大きさも違う。

これは、みんなが頑張った印だな。


「小宮、そろっとこっちのと繋げて」
「はぁい」

圭が繋げていたものとわたしのを、一つのわっかで繋げた。

…なんか、わたしと圭の心を繋いだみたいだな、ふふ。

「…ちょう、委員長!」
「ひゃあっ!!」


完全に自分の世界に入っていたわたしは、呼ばれているのに気づかなかった。

「ごめん、何?」

わたしは男子の方にカオを寄せる。


…ばちっ。

岡本くんと、なぜか視線がぶつかった。

なんだか不機嫌そうに見える岡本くんは、作業を中断させて固まってるし…。


……まぁ、いっか。

「これは、あっちの壁に着けてもらってもいい?」
「わかった」

わたしは男子に場所を教え、その方向を指さす。

男子はお礼を言って、作業に向かって行った。


ふぅ。
わたしも、作業続けよ。


わたしが視線を戻すと、今度は圭と視線がぶつかる。


「え…、なに?」

なかなか離れない目の持ち主に、わたしは声をかけた。