わたしがそう言うと、ユリちゃんは笑顔でわたしの頭を撫でてきた。

「よぉしよし。いい子だぞぉ」

わたしは犬かっっ!!

…まぁ、ユリちゃんの機嫌が直ればいっか。


わたしがおとなしく撫でられていると、突然ユリちゃんが叫んだ。

「やっば!先生きたっ」


圭なんて来てないんだけど…


ガラガラッ

「おぅ、おはよう」


圭が教室に入ってきた。

ユリちゃんにはセンサーでも付いているのだろうか…。


わたしが圭を眺めていたら、ふと目が会って。

う…。
圭の笑顔が眩しいですっっ!


「じゃあ、今日の連絡するから覚えておけ〜」

先生は教卓の前に立ち、話しはじめる。

「学級委員は、今日から新入生歓迎会の準備があるから帰るなよ」


そっか。
来週だもんね、新歓。

今年はわたしの好きにできるのかなぁ。

だって、わたしは…

「あと、学年委員長は小宮に決まったから」


いきなり声をかけられて、驚いた。

けど、圭に笑いかけてもらえたからいっか!


……この笑顔は本物?

やっぱり、気になってきた!!

今日聞こう! うん。