先生or生徒?!

へぇ。毎年恒例の行事は3年の学級委員がやってたんだ。

う…。これから忙しそうだな。


「それでな…。どっちかに学年委員長を掛け持ちしてもらいたい」

きゃあ!
先生の真剣なおカオ、素敵ですっ!

「えぇ、俺そんなキャラじゃないんだよね…。小宮やってよ」
「うーん…」


どうしよ…。正直、大変そう。

でも、先生の言うことにはうちのクラス以外、無理っぽいし…。

やっても……
「うん、いいよっ」


たまには人助けもいいかもっ!
やるからには頑張ろ!!


「そっか、なら岡本は今日はもう帰っていいぞ」
「…!?」

わたしは?
帰れないんですかぁ!?

「じゃ、俺はお先に帰らせてもらいます」

お…岡本くん……。
帰ってしまわれるんですかぁ?


悲しみに満ち溢れた目で、岡本くんをじっと見つめてみる。

すると、眉毛を少し垂らして申し訳なさそうに笑った。

なんか以外とイケてない?
岡本くん。


ガラガラ…、と戸が閉まる音。

わ…。今、長崎先生と二人きりだ。


「小宮、まず新入生歓迎会の企画・運営の仕事だが…」
「は、はい……」

うぅ…。
返事ぎこちなさすぎ…。

緊張して、手汗がやばいよ!


「……小宮」
「へっ」