「うおっ!なんだ!?」
常葉の目の前であずさを下ろした。
2年2組の教室に居る生徒たちの視線が一気にあたしに集中した。
「なんだよ、お前…。今度は何が始まるんだ…?」
苦笑して常葉飛鳥はあたしの唐突さにはもう慣れたらしい。
「あんたにあたしの友達を紹介しようと思ってさ。」
「あっ、友達…?」
「お前、居ないと思ったろ?だから、紹介してやる。」
隣に居るあずさを紹介しようと横を見るとあずさがいない。
「あー!あずさー!!」
あずさは教室の外に出て震えながらこちらを見ていた。
あたしはあずさの背中をわしづかみして常葉飛鳥に放り投げた。
「あっ!」
さすがハートキャッチの王子。
あずさを上手くキャッチした。



