って事は男敵団のトラップじゃないってことか!?
「ううううっ…」
バナナの皮を持つあずさが急に目を涙目にする。
「なっ何?どうした!?」
「きっと私のせいです…。
私がファンクラブを辞めたから誰かがこれを仕掛けて…。」
「いや…引っ掛かったのはあたしだし…。」
「心理作戦ですよ。師匠である麗高のアンドーナッツこと安堂さんをやっつければ
私は負けたも同然ですから…。」
どうやったらそんなこと思い付くんだ…。←人のこと言えない
「とりあえず、犯人が誰だか分かんないからギャーギャー言ったって仕方ないじゃん。
早く行くよ。」
「イヤです!」
あずさは大きく首を振る。
この子って意外と頑固だよなぁ…。
「これ以上、私と一緒に常葉飛鳥先輩に関わったら師匠の命が…
ぎゃふっ…!!?」
あたしはむしゃくしゃしてあずさを肩に担いだ。
「師匠!?何やってるんですか!?やめてください~!」
あずさがバタバタもがく。



