後日、あたしはあずさを連れて実行に移す。
もちろん、ユキナの言うとおり、ナイーブかつ積極的にアピールを!
「本当に…大丈夫ですか…?私…緊張して…。」
「大丈夫なのか聞きたいのはこっちだよ。体ガッチガチにして。」
「師匠はいいですよね…。普通に先輩と話が出来て。」
「ぶっちゃけ男は皆、敵ですから。どうも思わん。」
"い~な~"と羨ましがるあずさ。
よくねぇーよ、あたしは純粋に恋が出来るあんたが羨ましい。
ツルンッ
「あたっ!」
あたしは何かに滑って転んだ。
いてててて。
「先輩…これ…。」
あずさが手に持つのはバナナの皮。
「これ…あたしが考えたトラップ…。」
なんでこんな所に!?
周りには誰も居ない。



