「もういいです…!!」


あたしらの声より何倍も大きくあずさが怒鳴った。


あずさの目は涙目だった。



「あたしは…常葉先輩のファンで十分です。


それ以上は望みません…。」


静かに微笑むあずさ。


あたしはそのあずさの顔にムッときて、頬をつねった。



「あんたそれで後悔しない?」


「ふぇ?…いひゃいでひゅ…。」


「マジで後悔しないかって聞いてんの!!!!」



あたしはあずさの顔に向かって怒鳴った。


むしゃくしゃする。


昔のあたしを見ているようで…。



「奈津子、痛そうだから離してあげな…」


後ろからユキナが言うと、あずさは何かを呟く。