「あたしらそんな仲じゃないし。


さて、計画表を配ってくるか。」



あたしはバッグから束になったルーズリーフを取り出し、席を立った。



「信じらんなーい!」


ユキナが呆れて叫ぶ。



あたしは恋愛沙汰はもぅ結構です。



なんせ麗高のアンドーナッツ様ですから☆



「師匠!落とし穴で3人ほど引っ掛かったらしいです!!


見に行きましょう!」



「マジか!行く行く!」



あたしはあずさに連れられ走り出す。



これがあたしの生きがい。




そう思っていたのに・・・












束になったルーズリーフの一枚を落としたのにあたしは気付かず走り去る。




「へぇ~、あの子があの面白い子なんだぁ~♪」



それがあたしが美麗高校で一番恐れていた奴に拾われたなんて



戦いがもう始まっていたのにも気付かないあたしは知るはずもなかった。