「あの…!リーダー!」 一人の女子が仲間を連れてあたしの所へやってくる。 網取り捕獲チームの石村か。 「どうしたの?」 「あの…」 言いづらそうに石村は口を開く。 「個人的な復讐をしてもいいですか?」 「へ?べつにいいけど。」 個人的な復讐は相手の名前を言ってくれれば承諾している。 それを今さら、言いづらそうに言うなんてどうしたんだ? 「他校なんですけど…。」 「他校?名前は?」 石村はチラリとあたしを見て、唾をごくりと呑んだ。 「久保田…蘭です…。」 蘭・・・!?